植物セラミドの中でも、期待の高いお米セラミド効果とは

米ヌカや米胚芽から抽出された糖脂質を、米セラミド或いは、コメヌカスフィンゴ糖脂質といいます。
スフィンゴ糖脂質は、お米以外にも、酵母エキスやキノコにも含まれています。身近なところで、小麦やこんにゃくなどにも含まれています。

 

 

コメヌカが持つスフィンゴ糖脂質は多く、人間のものと合う

セラミドの含有量はこんにゃくが一番多いのですが、保湿効果となるとお米に軍配があがります。肌の水分保持機能を高めるには、植物性セラミドの中でもとりわけ期待されているのです。
米ぬかセラミド コメヌカセラミド

 

コメヌカには、20種類以上のスフィンゴ糖脂質が含まれていて、人間の表皮のセラミド(細胞間脂質)と同じ構造を持っています。

 

健康な肌の角質層に、セラミドが満たされていますが、年齢を重ねると減少します。
肌がカサついたり、紫外線やちょっとした肌の刺激が気になるのは、セラミドが主要成分であるバリヤ機能が、弱くなったからです。

 

そうした、乾燥肌や肌荒れをおこした肌に、米セラミドを補うことで、人が持つものと似ているだけに、肌のバリア機能としてより有効に働いてくれます。

 

 

植物性セラミドで発見された美肌効果

米の胚芽よりグルコシルドセラミドを抽出し、オリザセラミドを開発研究している、オリザ油化から実験結果を発表しています。

 

この実験は、肌にぬるのではなく、口から食べる経口摂取の方法で行われています。

 

米由来セラミドの水分保持機能

動物性、植物性、ヒト型セラミドに関わらず、セラミドの保湿作用は、周知のことです。

 

その保湿力の比較結果を、未だに見ることがありませんが、コンニャク由来セラミドと、米由来セラミドを比較しています。(この実験では、米由来オリザセラミドを使用)
水分保持機能は、米由来のセラミドの方が高かったそうです。

 

ちなみに水分保持機能で比較した食品の順位を上げますと、以下のとおりです。

  1. 1位米由来セラミド
  2. 2位コンニャク由来セラミド
  3. 3位小麦由来セラミド

米ぬかセラミド コメヌカセラミド

 

米由来セラミドの美白効果

米由来のスフィンゴ糖脂質には、メラニン生成抑制作用(美白作用)があることを発見しています。
そのパワーは、美白成分であるコウジ酸には及ばなかったものの、他の美白剤に匹敵する抑制作用があったとされています。

 

 

米由来セラミドのエイジング効果

肌の土台を支えている真皮層には、コラーゲンやエラスチン、プロテオグリカンといった水分を抱え込む成分で構成されています。

 

年齢と共にコラーゲンの生成能力や、コラーゲン自身が衰えていくことで、シワがよったりたるみを生じさせたりします。

 

こうした肌年齢には、大切なコラーゲンやエラスチンを、生成する細胞を繊維芽細胞と言います。

 

繊維芽細胞を活性化する成長因子(グロスファクター)などの化粧品もでていますが、実は、米由来のスフィンゴ糖脂質は繊維芽細胞を活性化させることも分かってきています。

 

他の植物のスフィンゴ糖脂質でも実験していますので、その順位を書きます。
1位米由来スフィンゴ糖脂質
2位コンニャク由来スフィンゴ糖脂質
3位コーン由来スフィンゴ糖脂質
4位小麦由来スフィンゴ糖脂質
米ぬかセラミド コメヌカセラミド

 

天然成分セラミドは、複数のセラミドを含んでいる

化粧品の成分表示を見てもらうとわかるのですが、コメヌカスフィンゴ糖脂質はセラミドでありながら、セラミドという名前では書かれていません。
それは、天然成分であるがゆえに、純粋にセラミドだけ入っているのではないということです。

 

人の皮膚の中にあるセラミドも単一の分子構造をしている訳ではなく、6種類に分かれていると言います。化粧品の成分表示欄に、セラミド1、セラミド2、セラミド6などど書かれているので、ご存知の方も多いでしょう。

 

実は動物には動物の、植物には植物のセラミドの中にも、セラミド1、セラミド2、セラミド3といった具合に持っているのです。
番号毎に、肌を守る役割が異なります。
お米の場合、それらを含めてコメヌカスフィンゴ糖脂質と呼んでいるようです。

 

コメヌカスフィンゴ糖脂質は、お米のセラミドも然り、植物のもつパワーも同時に入り込んでいると、聞いています。

 

それは、天然果汁のオレンジジュースの成分表示にビタミンCと表示しないのと、同じ理屈であると聞きました。
オレンジジュースの成分表には、オレンジ果汁とあるはずです。
この場合も、ビタミンCだけを純粋に飲んでいるわけではありませんね。

 

 

コメヌカスフィンゴ糖脂質以外の魅力を引き出したコスメ達

お米はセラミド以外にも、魅力的な美容成分を沢山持っているって、ご存知でしたか?

 

その美容効果も、期待されていて多くのコスメメーカーで利用されています。
例えば、
 ・大和製薬のアリカ美肌シリーズ(ARIKA)
 ・マーシュ・フィールドのSCシリーズ
 ・金沢・福光屋の無添加化粧品アミノリセ
 ・ハホニコ(HAHONICO)のヘアパックなど
 ・アトレージュのスキンケア
 ・ゲランのサクセスローション
 ・日本製粉のセラクレアシリーズ
 ・紫紺乃米BBクリーム
 ・白鶴酒造・米の恵
など、上げていたらキリがないほどあります。

 

セラミドにこだわらなければ、お米を使った化粧品は、最近よく聞きます。
米パワー注目していけば、もっと美肌を期待できそうな気がします。

 

昔から、米ぬか袋で体を洗うなどしていましたが、本能でお米の魅力を嗅ぎ分けていたのでしょう。
肌に直接お米を使うと、スクラブ効果あり、保湿効果あり、外部の刺激から守るバリアー機能の補修ありです。
使用していた江戸時代の方に、思わず敬意を表したくなりますね。

 

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