セラミドの経口摂取は、皮膚に効果をもたらすのか?

セラミドの難点は肌に浸透しずらいこと

セラミドは、外部の刺激から肌を守り、様々な肌トラブルを解消し、肌本来の力を取り戻すことができる成分でありますが、セラミド自身の分子量が大きく肌に浸透しにくいという欠点がありました。
また、人の肌は異物を取り込まない性質がありますので、肌に自分と似ているセラミドであると判断させなければならなかったのです。

 

現在、多くのコスメメーカが、セラミドの分子をナノ化したり、ヒト型セラミドや、天然のセラミドなど人間が持つセラミド構造と、似ているものをつくるために苦労を重ねているのはそのためです。

 

上記のようなことから、セラミドを自らの体で作りだし、体の中から補うことが必要であると、言われ始めました。

 

 

セラミド食べたら、保湿効果を確認できたという発表

ただ、たとえセラミドを口から取り入れたとしても(経口的に飲んだとしても)、セラミドが腸で吸収され皮膚に運ばれる前に、消化酵素で分解されてしまいます。セラミドを取り込んだからといって、セラミドが再び体の中で合成されるとは、限らないという問題があったのです。

 

セラミド配合のサプリメントがでた当初は、セラミドの経口摂取は無意味ではという意見もありました。

 

2008年にニップンこと日本製粉が、トウモロコシから抽出したグルコシルセラミドを、経口摂取(口から取り入れること)することにより、人の皮膚の保湿効果に有効であることを発表したのです。
この時の実験では、1日2mgの摂取が必要と言われているところを、10mgを摂取することにより効果が明らかになったと言います。

 

その後、日本製粉鰍ヘ、米から抽出したセラミドでも同様の保湿効果を確認し、2006年9月に日本油化学会年会でオレオマテリアル賞を受賞しています。

 

これ以降、乾燥による肌の痒みや、アトピ−性皮膚炎方が、セラミドサプリメントを積極的に取り入れるようになったと言われています。
FOOD Style21(フードスタイル21)という健康食品の仕様効果を追求する雑誌の中で、植物性セラミドを摂取すると体内でセラミドの産生が、促されて皮膚のセラミドが増える記事がありました。(2006年10月、2004年6月)

 

セラミドを食事で補う方法

セラミド は、スフィンゴ脂質の一種であり、スフィンゴシンと脂肪酸が、アミド結合したものです。
植物性サプリメントでは、植物性のものが多く、こんにゃくやお米などから作られています。食品としては、こんにゃく、わかめ、ひじき、黒豆、小豆、お米などに含まれているといわれていました。

 

しかし、肌の中にあるセラミドには種類があり、水分保持が得意なセラミド、バリア機能を強化するセラミドなどがあります。
バリア機能を強化するセラミドを合成するために、必要なのは必須脂肪酸です。
必須脂肪酸は体内で合成させることができないために、食品からとりたいものです。

 

上述のお米やトウモロコシには、胚芽部分に、リノール酸などの必須脂肪酸が含まれていますが、通常の食事からは、摂取できません。ひじきには、脂肪酸はほとんど含まれていません。

 

脂質はやせたい女性にとっては、避けたい食品ではありますが、リノール酸などコレステロール値をあげない油もあります。リノール酸を多く含む食品は、植物油、ごま、クルミ、コウヤ豆腐などです。
また、青魚にふくまれるEPAやDHAなどのオメガ3の脂も、体に良くコレステロールを下げる働きがあります。

 

 

セラミドは、カサツキが気になる場所に塗ってもいいですし、補助食品として食べても効果があるものなのです。

 

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