保湿対策から美白、エイジングケアにも使われている

保湿成分であるヒアルロン酸やコラーゲンと、同一線上にあったセラミドです。
次第に、肌水分を保つと言った目的だけでなく、美白やエイジングケアでも使われるようになってきています。
ドレッサー

 

セラミドが保湿のチャンピオンといわれる理由

セラミドがまだ高価で、化粧品への配合が難しかった頃、ヒアルロン酸やコラーゲンが保湿成分として使われていました。
ヒアルロン酸やコラーゲンは、水を抱え込む保水力はありますが、外気の蒸発から守るとなると、セラミドには及びません。

 

イメージとして水を吸ったスポンジがヒアルロン酸やコラーゲンであり、ラップで包みこんで蒸発を防ぐ働きがセラミドです。

 

セラミド自身も層をつくって、水分を抱え込むことが可能なので、セラミドをつければ、保水力も保湿力も得られるといったことになります。

 

 

セラミドが美白を助ける理由

美白ケアの中心は、日焼けによるシミやくすみを防ぐことです。

 

しかし、より透明感のある肌、紫外線から守れるとセラミドの働きを取り入れることで、より美白効果が高いことが分かってきています。

 

今や美白化粧品に保湿成分が入っていないものはないほど、美白の基本は保湿というのが、定説となっています。

 

日焼けでシミができてしまう理由は、紫外線刺激を受けるためです。
打撲をしたり、擦り傷を受けた際に、肌は色素沈着を作ります。
実は、こうして紫外線以外でも肌はシミをつくっているのです。

 

少しでも肌に加わる衝撃が少なければ、色素沈着はそれだけ少なくなります。
たっぷり水分を含んだ潤った肌は、外部からの衝撃を受けるクッションになると、考えられはじめました。

 

セラミドを美白化粧品に加えることで、見た目も透明感が増すし、外部刺激を和らげられるために、多くの化粧品に配合されるようになったのです。
ガラス玉

 

セラミドがエイジング効果を上げる理由

エイジングケアといっても、別枠でエイジングトラブルがある訳ではありません。

 

保湿力の低下した肌や、紫外線でダメージを受け続けた肌といった、若いころからのスキンケアの延長線上に、肌年齢が低下していくのです。
エイジングケア用の化粧品には、沢山の成分が組み合わさって配合されていることから、誰もが知っていることです。

 

つまり、保湿でも美白でも外すことができなかったセラミドは、エイジングケアでも外せません。

 

勿論、年齢により顔の筋力が衰えたり、ホルモンのバランスが変わり美肌成分が作られにくくなったり、冷えや生活習慣から血行や巡りが悪くなったりといったことも、大きく影響しています。

 

ただ、こうした体の中からの衰えを、つける化粧品でカバーしようと思うと、つけた成分が肌内部に浸透して、しっかりと働き続ける必要があります。

セラミドで蓋をしておくのは、大切なことです。

 

高価な成分を必要とすればするほど、セラミドが果たす役割は大きくなってきます。

 

 

敏感肌のコスメライフを助ける

化粧品の成分に反応してピリピリしたり、花粉などの外気で皮膚がかゆくなったり、ムズムズしたりする敏感肌の人は、長い間、守るすべがありませんでした。

 

セラミドの効果がアトピー性皮膚炎の研究から明らかになるにつれて、次第に敏感肌の人も積極的に化粧品を楽しめる時代になってきています。

 

敏感肌の専用のコスメメーカーも生まれ、敏感肌であっても美白、敏感肌であってもエイジングケア、ほうれい線やたるみケア用のクリームなども使えるようになってきています。

敏感肌であっても、どんどん綺麗になるべきです。

 

敏感肌コスメメーカーが最も重視していることは、低刺激だけではありません。
外気から守る肌のバリア機能の強化に、もっとも力を入れているのです。

 

時にはセラミドで、時にはセラミドを加えた独自のバリア機能を開発するなどして、外部の刺激を遮断する機能を開発しています。

 

アトピー性皮膚炎は、皮膚が薄いからアレルギー反応を起こす

こうした流れの基本は、2006年にアレルギーの冊子で、メルボルンの小児科医師が、アトピー性皮膚炎の主原因は、アレルギーでないという研究結果を発表してからです。

 

アトピー性皮膚炎の方の皮膚は薄く、皮膚のバリア層に小さなひび割れがあるために、抗原に反応しやすいのです。

 

人間のバリア機能は、レンガ状になっていて、レンガとレンガを繋ぎ止めている細胞間糖脂質に多く存在するセラミドが、少ないためにバリア機能が上手く働かないのです。
これを、アトピックドライスキンといいます。

 

人間のバリア機能は、体内の水分が外へ逃げないようにして肌の潤いを守ったり、外部からの刺激や細菌の侵入、紫外線から守る役割をしています。

 

セラミドで皮膚を覆うことができれば、或いは、体の中で積極的に作りだすことができれば、アトピーの方の痛んだ皮膚は改善されます。

 

そして、乾燥肌の方や、肌荒れ、カサカサ肌に悩む方も、同様にセラミドが少ないために、皮膚の小さなひび割れから水分が蒸発しているために起こっています。

 

まるで、門番のように肌を守っているセラミドは、多くの場で役立ち、その効果は確かなものです。

 

 

 

 

セラミド効果記事一覧

 

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